子ども達に、 凛とした大人の背中を見せていきたい。

私は、現在、認可保育園で保育士として働いています。
私の勤める保育園では、年長になるとあらゆることをクラス全員で話し合います。
運動会の競技を決める、おやつの後の片付けをどうするか等、内容は様々です。
話し合いに関心を持てず、その場から離脱する子もいます。
また、得意不得意でみんなの前で意見を言うことがままならない子もいます。

そのときは
「自分のことだよ」
「あなたの意見も聞かせて」
と一人ひとりに声を掛け、言葉が出てくるまで待ちます。

意見が出揃ったところで、意見を整理し、みんなで落としどころを見つけていきます。
これはとりもなおさず、私達生活者ネットワークが大切にしている「大事なことは市民が決める」市民自治そのものです。

保育園の子ども達は、話し合いと自己決定を重ね、
言葉の力、人前で意見を言う力、お互いの意見を調整する力をどんどん磨いていきます。

翻って、私達大人はどうでしょうか?
政治参加のひとつに投票がありますが、八王子の市議会議員選挙の投票率は45%弱。
半数以上の人が投票にも行かず、私たちが住むまちの政治をお任せにしてしまっています。

自分の暮らすまちのことを自分で決める。
今ある社会の仕組みをより良いものに変える。
皆さんはその力も方法も既に持っています。

選挙で投票する以外に、パブリックコメントを出す、請願を出す、市民参加ができる企画に参加する等、市民として声を上げる方法がたくさんあります。
やり方が分からなければ、私達生活者ネットワークがお手伝いします。

あなたの気づきが、小さな違和感が、私達のまちを住みよくする政策に繋がっていくことがあります。
取るに足らない意見などありません。

どうか私にあなたの声を聞かせてください。
そうしてできたらご一緒に、動いていきましょう。

私の勤める保育園の子どもたちと、私達大人も同じ。
政治や社会に対して言葉を紡ぎ、動き続けることで変わっていけます。
子ども達は私達大人の姿を見ています。

子ども達に、大人の凛とした背中を見せていきたい。

そのことが、生活と政治を結ぶ代理人として働こうと決意した
大きな動機のひとつになっています。