『虎に翼』ぜひ観てください
周囲で某局朝ドラ『虎に翼』が熱いと聞きつけ観始めました。
普段テレビ番組、まして時代物は女性の立ち位置やその描かれ方を観るのがキツく敬遠していますが(当時のことは変えられないので尚のこと)、『虎に翼』は現代の女性の状況にもなぞらえて観ることができるし、主人公の寅子を好ましいと思って観ています。
寅子は女性として置かれる立場や役割に「はて?」と立ち止まり、そのやり方では「自分が」幸せになれると思えないということを言葉で表明していきます。
その物事を捉える軸は常に「自分がどうか」にあります。
寅子の姿には、どんな世の中でもどの性別でも、主体的に生きること、自分を尊重して生きることを諦めなくて良いという希望があり、そしてだからこそ、寅子は他者の在り方を否定しません。
自分という個の尊重と他者の個を尊重は対であるとわかっている人なのだと感じます。
一方であの時代、寅子のように大学での学びを通じて個の生き方を追求できるということはある意味特権ですよね。
寅子の横を俯いて通り過ぎる市井の女性たち。
彼女らが前を向いて歩ける社会の形成に、寅子の人生はどう繋がっていくのでしょうか。今後の展開が楽しみです。