性加害事件に思うこと
昨年末12月30日、東京駅で行われた「言葉つむぐデモ」に参加しました。
そこには、同時期に報道された数々の性加害事件について、司法の判断や社会の受け止めがあまりにも性加害を軽視、
矮小化しているのではないかと、苦しい思いや憤りを抱えた人たちが多く集まっていました。
一人ひとりが付箋に自分の思いを綴り、語り合い、この思いは私一人ではないと確認できる場でした。
同意なき性行為を強いられた被害者は、被害を受ける以前の人生には戻れないと言います。
それほどの傷を負って、自身の被害の記憶を辿り、語ることはどれだけの負担があるでしょうか。
心身を削ってでも社会に訴えるのは、自己の尊厳の回復のため、そして自分と同じ思いをする被害者を出したくないという思いからです。
そうして上げられた声を、私はなかったことにしたくない。してはならないのです。
同意なき性行為は他人の尊厳を踏み躙る暴力であり、100%加害者に非があります。
“yes means yes”(積極的な同意に基づく行為でなければそれは性暴力)を社会の共通認識に。
そのために、私たち生活者ネットワークは議会で街角で、ともに声を上げ続けます。
金子アキコ