スタートアップ集会にて決意表明しました!
昨日は八王子・生活者ネットワークのスタートアップ集会で決意表明をしました。
5分という長めの時間をいただいたので、私のことを知っていただきたいという気持ちでお話させてもらいました。
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私がどういう経緯でここに立っているのか、この場に来てくださったみなさんに知っていただきたくて、私のルーツみたいなものをお話しようと思います。
突然ですが、私の祖母は満州引揚者でした。
戦時中の体験を聞かせてくれる中で、日本人が大陸で満州人、朝鮮人に対して激しく差別していたことをみて、子どもながらに疑問に思ったことを話してくれました。
祖母は60代にもなろうかという頃「中国残留日本人孤児」「日本軍慰安婦」について独学で学び始め、私はその姿をみて育ちました。
私が大学で上京していた1990年代後半、「新しい歴史教科書をつくる会」が発足し、なかでも日本軍「慰安婦」の存在を日本人の誇りを傷つける誤った情報だとして糾弾していました。
日本人のナショナリズムのために日本軍「慰安婦」女性の痛みや苦しみはなかったことにされてしまうのかと、憤りました。
就職氷河期に大学を卒業し、アルバイトを転々とするような生活をしながら、心の片隅で、史実を史実として伝えていくようなことをしていかないといけない、今後なんらかの形で教育の世界に携わろうと考えるようになりました。
20代半ばで子どもを授かり、そこから私の関心は自分の子ども達の育ちと子どもを取り巻く環境に移っていきます。
子どもを自然の中でのびのびと育てたい、冒険遊び場が近所にあるといいなと思って右往左往していたところ、地域で同じ思いの仲間と出会い、八王子みはらしプレーパークを立ち上げることができました(八王子ネット現職市議前田よしこさんとの出会いもここでした。)
子ども達が就園する年齢になると、野外共同保育幼児園、いわゆる森のようじえんに通うようになりました。そこは親が保育と園の運営に携わる自治の場でした。
子ども達が外で思い切り遊ぶことを保障してくれたこの園は、一方で当時の幼稚園就園奨励補助金が受けらる施設の対象外でした。
このとき、選択の自由を尊重し、ひとりひとりの子どもの育ちを支援しないのはなぜだろうと思ったものです。
子どもの就学期が終盤に差し掛かり、今度は家計を支えながら自分のやりたい形の社会貢献をしようと、保育士になりました。子ども達が人としての土台を築く、大切な時期のサポートがしたいと思ったからです。
またその頃、BTSとの出会いがありました。私は自分のプロフィールにBTS好きを明記していて、なんのことかと思っている方もいらっしゃるかと思います。
2021年、アトランタで白人男性によるアジア人銃撃事件がありました。そのときに、BTSは「差別と暴力に反対する」と声明文を出しました。
世の中の流行に疎い私でさえグローバルスターだと知っていたかれらが、その影響力を行使することの意味を思い、心が震えました。
そんなかれらのファンダムでは、ファン達自身が様々な社会問題について発信したり、自主的に学ぶ機会を作っています。日本で渦巻く嫌韓意識のこと、在日朝鮮人の方への差別のことも改めて現状を確認しました。BTSが人権について学ぶ機会を与えてくれました。
学びを通して、日本軍「慰安婦」を巡る日本での顛末も、子ども達の幼児園時代に支援を受けられなかったことも、みんな人権の話なんだということに気がつきました。
そんなとき、前田さんから代理人ローテーションのバトンが回ってきたのは、偶然ではないのかもしれません。保育士の仕事がとても充実していたので、迷いましたが引き受けることに決めました。
先ほど八王子ネットの政策を読み上げていて、改めて良い政策だなと思いました。
生活者ネットワークの政策には全てその根幹に人権がある。だから、ブレることがありません。そこがとても信用できると感じています。
そしてここにいるみなさん。みなさんと人権をベースに安心して話ができることがとてもありがたく、信頼できる仲間なんだと心強く思っています。
今まちを歩いていて、自分の人生経験だけでは知ることのできないたくさんの課題を教えてもらっています。代理人として、それらの課題を解決することはひとりひとりの幸せを実現することなんだ、これは人権の話なんだ、ということを繰り返し言っていきたいです。