避難所とジェンダー

世界各地で起きている戦争を止めることができずに年を越し、日本でも元旦から大きな災害、痛ましい事故が続いています。

元旦に発生した石川県能登半島地震では発災から10日経った今も、情報や物資が足りていないと伝えられ、心配が尽きません。  

今回の地震に関して、避難所での生理用品の取り扱いのことでSNS上で炎上騒ぎが起きました。

避難所で必要な個人が必要な数だけ利用できるようにトイレに設置するなどしてほしいという当事者の声に対し、無駄使い等の可能性を指摘して批判する声が上がり、批判する人の中には1回の生理につき1個しかナプキンを使わないと思っている人、布でも当てておけという人もいました。(いずれも当事者ではない。)

見た目が女性と思われる人や生理中という状況だけでなく、術後の人、病気や障がいで生理用品を必要とする方もいて、配布の方法にも配慮が必要です。やっとそれを口に出せる世の中になってきた。それに対するジェンダーバックラッシュともいえる状況を目にして、防災や避難所について、多様な立場の人が意見を出し合い備えをしていく必要性と、ネットの役割を強く感じます。