予算審査等特別委員会分科会を目前に

私は八王子市議会のなかで福祉・子育て・健康医療の分野について審議を行う厚生委員会に所属しています。

今まさに次年度予算案についての分科会審議を控え、言及すべき内容を精査しているところですが、特に注目しているのが訪問介護報酬単価引き下げについてです

3年に一度の介護保険制度見直しのための実態調査の結果、介護業界全体の平均利益率2.4%増に対し訪問介護では7.8%の大幅増であるとして、厚労省は2024年度からの報酬単価引き下げを決定しました。

実態調査における訪問介護事業所の分類自体に問題があり、この数字は現実を反映していません。

」在宅介護を中心にと言いながら真逆をいく厚労省の失策に現場からは失望と怒りの声が上がり、私はこうした決定のなかで厚労省が度々使用する「生産性の向上」という言葉に大きな違和感を覚えています。

介護の現場、特に訪問介護は移動の手間など効率や生産性という言葉と対極にあるもの。

一人ひとりの生き方、命に日々向き合い、在宅介護の要として訪問介護事業を支える人々の働きを軽んじることは、その方々からケアを受ける人々の命を軽んじることでもあります。引き下げの撤回を強く訴えます。