カネココラム2023_2 会えない祖母に思い馳せ…
私の母から、祖母が危篤状態であると連絡がありました。
祖母は先月脳梗塞になり入院していたのですが、
コロナ感染予防対策のためこれまで面会は許されませんでした。
入院してから、ひとり容態を悪化させていった祖母のことを思うと苦しい思いです。
祖母は15年程前から認知症になり、地元のグループホームにお世話になっていました。
スタッフの皆さんの温かさに支えられ、穏やかに過ごしていたところ、
ひとりきり入院することになり、どれだけ心細かったことでしょう。
孫である私達姉妹は、病院のコロナ感染予防対策のため、
祖母に会うことはもう叶いません。
祖母は既に、話しかける母をじっと見つめるよりほかできない容態です。
人生最後の祖母の願いは何なのでしょうか。誤解を恐れずにいえば、
コロナ感染という状況を恐れ、ひと一人の命が消えるその前に
家族が立ち会い言葉を交わすこともできない、これが正しいことなのか私にはわかりません。
今尊厳ある死というものを、切実に考えています。
そして、本人の意思が尊重され、最期までその人らしさを支えるケアのあり方について、
みんなで話し合い、考えていけたらと思います。